天然酵母パン倶楽部

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渡辺ベーカリー

住所:神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下343
電話:0460-2-2127
営業:9時30分~18時
休み:第3火曜休、年始

箱根にある「温泉シチューパン」が有名な、渡辺ベーカリーに行ってきました。

今回は箱根フリーパスを利用した。
箱根フリーパスは、箱根にある電車はもちろん、バス、ケーブルカー、ロープウェーになんと遊覧船まで乗れるお得な切符。
ただし、ロマンスカーに乗りたい人は、特急券は別なので注意が必要。

東京の新宿駅を出たのが7時30分ころ。
さすがに平日のこの時間帯ならロマンスカーは空いているだろうなと思っていたら、私の乗った車両はほぼ満席。
さすが箱根!

私の乗ったロマンスカー(はこね3号)は、途中でちょこちょこ停車するため、通常1時間20分ほどでいけるところ1時間30ほどかかる。

ロマンスカーの中でこれからの予定をチェック。
箱根湯元到着が9時1分で、そこから9時8分の強羅行きの登山鉄道に連絡。
渡辺ベーカリーのある宮ノ下へは9時32分着予定。
開店が9時30分なので、いい感じだ。

宮ノ下には、もう一軒パン屋がある。
そちらは10時開店。
渡辺ベーカリーの「温泉シチューパン」を店内で食べながらひと休みすれば、ちょうどいい。

これから予定をロマンスカーの中でシミュレーションしていると、車内にアナウンスが聞こえてきた。
どうやら、窓の外に富士山が見えるらしい。
進行方向右側の窓を見ると、雲ひとつない空に、雪化粧をした富士山が見えた。
富士山が見えると、車内の雰囲気が一瞬にして変わる。
さすが富士山。

予定通り、9時1分に箱根湯元に到着。
登山鉄道はすでに到着している。
ロマンスカーを降りてから、改札を出ずに乗り換えることが出来るのがいい。
目的の宮ノ下駅へは箱根湯元から3つ目だ。

登山鉄道は、途中、スイッチバック走法を繰り返しながらのぼっていく。
スイッチバックとは、列車の進行方向を逆転させながら進む方法である。
進行方向を変えるたびに、運転士と車掌がいれかわる。
その間、キレイな景色も見ることが出来るので、みなさんもぜひ箱根で体験してほしい。

宮ノ下駅に着き改札口を出ると、急な下り坂が待っている。
30秒も歩くと「NARAYA CAFE」というお店の外に、無料でつかれる源泉足湯がある。
「NARAYA CAFE」もなかなかオシャレな感じ。
TVでとりあげられたりしているようだ。

「NARAYA CAFE」を通り過ぎると、緑色の看板で「渡辺ベーカリー」の文字を発見。
思ったより近いな?と思って近くによってみてみると、どうやらお店の広告のようだ。

残念。

しかし、ここで収穫。
看板に「温泉シチューパン」のほかに「梅干あんぱん」の文字を発見。
家族へのお土産に買っていこうと思う。

宮ノ下駅から坂を下ると国道1号線に出る。
それを左折し、しばらく歩くと宮ノ下の交差点にさしかかる。
左の角にあるホテルが「富士屋ホテル」。
一泊ウン万円という目が飛び出るような料金らしい。

宮ノ下の交差点を道なりに左にまがるとすぐ「渡辺ベーカリー」がある。
ガラス張りになっていて、外から店内が見える。
まだ、お客さんは誰もきていないようだ。

入り口の右手に、湯気の出ているお湯がチョロチョロと流れている。
これを使って温泉シチューパンをつくっているのだろうか。

お店の中をのぞいていると、中から店員さんもこちらを見ていた。
思わず目が合い、ちょっとはずかしい。

店内に入り、左の棚をみると、「きのこシチューパン」というのが置いてある。
「温泉シチューパン」は温かいものだと想像していたので、店員さんにたずねてみた。
すると、棚にあるのとは違い別にあるとのこと。
さっそく注文すると、5分ほどかかるという。
5分程度の待ち時間はぜんぜん問題ないので、コーヒーも注文。
ふと、後ろを見ると、「梅干あんぱん」を発見。
こちらはお土産用に1つ購入。

温泉シチューパンを注文している間に、2人の熟年カップルと3人のビジネスマンが入ってきた。
さらに食べている間に、地元のご婦人らしき人や若いカップルも来店。
テーブルが3つほどしかないので、はやめに来ておいてよかった。

窓側の席についてしばらくすると、トレイに乗せられた「温泉シチューパン」が運ばれてきた。
丸型のフランスパンの中をくり抜いて、その中にビーフシチューが入っている。
どうやって食べればいいのかと思いながら、とりあえず中のシチューをスプーンですくって食べてみる。
コクがあって、なかなか美味しいビーフシチューだ。
今度は、パンにつけて食べてみる。
うーん、ウマい。
朝ごはんを軽めにしてきて正解だった。

パンの中に入っているシチューを少し残したまま、最後は器になっているパンを手に持ってかじりついて食べた。
ビーフシチューがほどよくしみており、パンも柔らかくGOOD。

お土産用に買った「梅干あんぱん」は、家族と分けて食べた。
梅干が丸々一個入ったあんぱんだ。
しっかりタネまで入っている。
甘酸っぱい梅干とあんこの組み合わせも悪くはないが、わたしの家族はあまり気に入らなかったようだ。

(文:ゆう)

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